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   テーマ 166 部下育成を取り巻く時代の潮流

今回は、今、部下の方を育成するにあたって
「時代の環境はどうなっているのか」、

そして「実際の部下の方はどうなのか」
を確認したいと思います。

1.エンゲージメントが低い

日本のエンゲージメントの低さが指摘されております。
米調査会社ギャラップが2022年に実施した調査では、

日本はエンゲージメントの強い社員の割合は5%で、
調査対象129カ国中128位でありました。

同社の2017年の同調査でも
日本ではエンゲージメントの強い社員の割合は6%で、
調査対象139カ国中132位でありました。

エンゲージメントとは、いろいろと訳されますが
一言で表すと「仕事に対する熱意」
ということになるかと思います。

日本のエンゲージメントが低い原因は、
日本の雇用システムの問題や

社内のコミュニケーションの問題、労働時間の問題、
会社の従業員に対する考え方の問題、

人材育成の問題、意思決定方法の問題など
いろいろなことが言われており、

結局のところみんなの所為でもあり、
また誰の所為でもないという状況となっており、

効果的な対策が講じられていないのが実情です。

2.自己啓発しない、管理職になりたくない

2022年のパーソル総合研究所が世界18ヵ国・地域の
主要都市で働く人々を対象に行った国際調査

「グローバル就業実態・成長意識調査」によると
「社外学習・自己啓発」を何も行っていない

ビジネスパーソンの割合は、
1位は日本の52.6%、2位はオーストラリアの28.6%、
アメリカは11位15.7%、世界平均で18.0%となっています。

また、同調査では管理職になりたいと思っている人の割合は、
1位はインドの90.5%、2位はベトナムの87.8%、

アメリカは13位54.5%、日本は最下位の19.8%、
世界平均で58.6%となっております。

「エンゲージメントの低さ」と同様に
「自己啓発しない、管理職になりたくない」

の原因は明確ではなく効果的な対策が
講じられていないのが実情です。

3.心理的安全性を求める

2015年11月、グーグルは自社の情報サイト「re:Work」上で、
アメリカの大手通信社であるAP通信(Associated Press)との

共同研究の成果として、下記のような
「チームを成功へと導く5つの鍵」を発表しました。

---------
@心理的安全性(Psychological safety)
不安や恥ずかしさを感じることなく、
リスクある行動を取ることができるか。

A信頼性(Dependability)
限りある時間を有効に使うため、
互いに信頼して仕事を任せ合うことができるか。

B構造と明瞭さ(Structure & clarity)
チーム目標や役割分担、実行計画は明瞭であるか。

C仕事の意味(Meaning of work)
メンバー一人ひとりが、自分に与えられた
役割に対して意味を見いだすことができるか。

D仕事のインパクト(Impact of work)
自分の仕事が、組織内や社会全体に対して
影響力を持っていると感じられるか。
----------

グーグルのレポートでは、心理的安全性は
チームを成功に最も重要な要素であり、

その他の4つ
(信頼性、構造と明瞭さ、仕事の意味、仕事のインパクト)
を支える土台であるとされています。

心理的安全性は、1999年にハーバードビジネススクールの
エイミー・C・エドモンドソン教授により

提唱された概念のことで、目的達成のために、
チームのなかでより率直にものがいえる
状態をつくるというものです。

職場で誰に何を言っても、どのような指摘をしても、
拒絶されることがなく、

罰せられる心配もない状態のことをいいます。
単に皆が仲良く心地良い雰囲気を
つくるということとは異なります。

今、心理的安全性が注目される理由には、

「VUCA(ブーカ)」
(Volatility:変動性、Uncertainty:不確実性、
  Complexity:複雑性、Ambiguity:曖昧性)

といわれる時代の中で、
どの企業にもイノベーションが求められているからです。

イノベーションには失敗がつきものです。
人は不安や恐れを感じ、失敗するかもしれないと思えば、

新たな一歩を踏み出しにくくなります。
そこで必要となるのが心理的安全性ということになります。

4.Z世代の部下

Z世代の若い方の特徴として、
ITリテラシーが高く情報が豊富、自分らしさを重視する、

オープンで平等なコミュニケーションを求める、
コストパフォーマンスを重視する

などいろいろと上げられています。

ジェネレーションギャップは、
いつの時代も発生する問題と言えます。

程度の差はあるかと思いますが、
総じてZ世代の方が会社に求めているものは、

どの社員も求めているものであり
部下を持つ上司としてはクリアすべき課題と言えます。

5.実際の研修現場の状況

研修の中で部下の方にお話を聴きますと、
どの部下の方も仕事に対して

「いい仕事がしたい」、「充実感を味わいたい」、
「仕事を通して成長していきたい」、
「社会に貢献したい」、「自己実現を図りたい」

などの気持ちを強く持っています。

一方、上司の方は、
「部下の本当の希望や考えていることが分からない」、

「部下と上手くコミュニケーションをとることができない」、
「部下をどのように育成するとよいのか分からない」

という現実もあります。

他国に比べ「エンゲージメントが低い」、
「社外学習や自己啓発を行うものが圧倒的に少ない」

という今の現状を打破し、企業を発展させていくには、
日々部下を指導育成する立場にある

「上司の方の力」が重要となります。

時代の潮流を部下の方が持つ一つの側面と謙虚に認識し、
部下の方と向き合っていくことが重要です。